久しぶりに朝日に起された日曜日。曇りベースで一時雨か雪という予報を笑い飛ばすような青空の前には、ウエットな路面も瀬の本ライブカメラの雪景色も説得力は失せてしまう。
あれほど目覚めの悪かったXLR125Rだが、今週は通勤快速として活躍してもらった事もあってだいぶ機嫌も良くなり、暖気運転も安定するようになった。チョークを戻した状態でアイドリング調整スクリューを半回転高くしとかないとならないが、付きっきりでスロットルを調整しなくて済むのは何よりだ。身仕度を整えていると「そろそろ行こうぜ!」みないな感じで回転が上がってきたので、胸ポケットにサムスン YP-U1を忍ばせて、9時30分にスタート。福岡市内の気温は5℃と低いが、麗らかな陽射しに包まれて体感的にはそれほど寒くない。
いつものようにR3を軽やかに南下した後、針摺から県道112号線にスイッチ。シェル天山SSで満タン(R:\119/L)にした後は、言わずもがなの最速ルート2006年版を気持ち良く流す。稜線を白く彩った三郡山もまたキレイ。県道77号線から甘木朝倉バイパスは『Dear My Friends』byEvery Little Thingでリズミカル♪に、土手ロードは『日曜日よりの使者』byTHE HIGH-LOWSで元気良く♪。
快適なペースで11時過ぎに日田一品街着。ここまでずっと気温は6℃程でさすがにシールドから入り込む風は冷たいが、ジッとしている分には小春日和で寒くない。
ここまで路面はそこはかとなく濡れているものの雪は皆無。しかし、三郡山が白くなっていた事を踏まえると、最高地点が800mにもなるファームロードで雪が降ったであろうことは疑う余地は無いのだが、先週は1度クリアになっているはずなので昨日から今朝の気象状況では大した事はないだろう。ていうか「オフ車なら少しくらいの雪道走れるやろ?つか走ってみたいやん」というのがホンネだ。
スカイファームロードひたにて |
トイレ&コーヒー休憩のあとファームロードへコースイン。さすがにワンランク上の風の冷たさが何かを物語らんとするようだったものの、意外に茶屋の本までは全く痕跡がなく拍子抜け。キツいヒルクライムが始まると法面にチラホラと白い物が見え始め、五馬高原でも畑の所々に雪が残っている程度。大きな高速右コーナーを抜けた木陰にも痕跡は無い。
先行していたノーマルのメルセデスは影も見えなくなったし「なんだこんなもんかな~」と思いつつデンジャラスゾーンへ。小さなピークを越えた後の左ターンはまだ完全ドライ。続く下りながら右ターンへ入ったところで待ってましたとばかりに奥から出口にかけて一面が白くなっているのを確認。薄らと積もっている程度だったので、冷静にアクセルを戻してエンジンブレーキでスピードを落してそのまま突入。さすがにタイヤが温まっている最初のうちはズルズル滑ったが、何回かカウンターを当てているうちに落ち着きを取り戻した。
コーナーを抜けた先の下りストレートでクルマ3台発見。1台は左の側溝へキレイに脱輪してて、さっきのメルセデスともう1台がゆるゆると停まってレスキューに向かっている状況だ。しかしアスファルトが見えている部分は対向車線の一部だけなので、うっかり停まったらこっちがリスタートできない可能性が高い故に徐行速度で通過。レスキューに向かうのか?パジェロミニのパトカーともすれ違ったので大丈夫だろう。
どうやら轍は凍っている雰囲気なので、踏まれていない路肩やスタッドレスが踏み砕いてじゃりじゃりした部分を選んで走行したところ、予想以上にイイ感じだ。積雪路面は五馬高原展望台の東屋まで続いていたが、特にピンチに陥ることなくクリア。この調子なら最高地点の亀石峠も行けそうなので先へ。
スカイファームロードひたにて |
完全ドライの切り通し区間を抜けてデンジャラスゾーンの右コーナーを入ると、出口付近から先ほどの箇所以上に真っ白だった。が、ここは予想通りというか期待通り、しかもほぼ水平なので写真を撮ったりして余裕しゃくしゃくだ。
それなりにパワーと重量のあるCB400SFならまともにスタートできっこない路面状況だが、軽量小出力のXLR125Rは苦もなくスタート。時折リアが滑る感じはあるものの、不安を感じる程のものではなく、どちらかというと楽しいくらいだ。
というわけで、軽やかに亀石峠をパス。青空の下に横たわる阿蘇涅槃像に見送られて、ドライコンディションとなったスカイファームロードひたを元気良くダウンヒル。ファームロードwaitaの田の原区間では和の花の先に薄らと残雪を確認した程度で終了。しかし、雪道の峠越えは風も冷たく震えが来るほど寒かった。いずれも日当たりは皆無のとこだから、帰りも溶けてないような気がするな~。
R442にスイッチして黒川温泉を抜けた後、瀬の本を右ターン。やまなみハイウェイもところどころに雪のカケラが残る程度でクリアだったが、フロントを潰したクルマが数台放置してあった。合掌(-人-)
県道40号線で50mほど下りの残雪路面があったが、注意深く通過して難無く今年初の山水亭詣は12時48分着でありました。今年最初のオーダーはやっぱり「あんかけチャーハンに始まってあんかけチャーハンに終わる」と言われる(何やそれ!)「あんかけチャーハン」\840。朝メシ抜きの腹ぺこライダーもガッツリ満足の逸品だ。
ヒゴタイ公園付近にて |
食後のコーヒーは言うまでもなくどこでもかふぇTONCHANだが、今日はXLR125Rのパフォーマンスを試すという趣旨からヒゴタイ公園経由のデンジャラスルートへトライ。「池山水源のとこに規制の看板出てないじゃん!?」と思ってタイトなワインディングをグリグリ上って開けた高原地帯へ。透き通った青空の下で積もった粉雪が強い風に舞い踊る九州ではなかなか観られない美しい景色に足が止まった。予想通り写真には写ってないのは残念だが、得てして世の中そういうものだ。
で、X字路のとこにはやっぱり「通行止」が出てました。つう事はキャンプ場経由はクリアって事ですね。迂回路が確保されている事で安心してヒゴタイ公園へ行けるというわけだ、と意気込んだものの200m程進んだところであっさりギブアップ。全面的に20cmほど積もっててどこに溝があるか、何が埋っているか皆目見当が付かない状態ではタイヤはおろかホイールを傷める心配すらあるので無茶は禁物だ。足を着いたところでブーツの中にまで雪が入ってきそうだし、勇気ある撤退を決める。
キャンプ場経由の迂回路であっさりどこでもかふぇTONCHANへ。R442に抜ける手前の林には雪が残っていたものの、ゆっくり走ればCBでも問題無い程度だ。今日は久しぶりに『モカ・マタリ』\350を所望。雪を頂いた久住山と青空のコントラストが実にキレイで観とれていたのだが、冷たい風が強くてちょっと寒くなってきたので14時にリスタート。
今日は温泉に浸かって来ようと思っていたのだが、雪道で時間を喰ったのと塩化カルシウム付きの汚れを纏ったXLRを水洗いしとかないまずいので、真っ直ぐ帰投する事に。ガソリンも不安なので小国町宮原で満タンR:\128/Lにした後松原ダムルートをノンストップで16時半には福岡市内へ。最後は半道橋の九州三愛石油オブリステーション福岡南バイパスSSで給油(R:\119/L)した後、17時前に帰着。
今日は278kmと短かったが、内容充実のチャレンジツーリングだった。