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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

米国産牛肉に危険部位混入 / 2006-01-21 (土)

昨年末にようやく道が開けたばかりの米国産牛肉の輸入再開。[External]農林水産省動物検疫所成田支所、および[External]厚生労働省成田空港検疫所において除去されていなければならない特定危険部位「せき柱」が付いたまま輸入されている米国産冷蔵牛肉が見つかった。

どうみても背骨
[External]農林水産省提供

[External]農林水産省[External]発表によると、「41箱の3箱」から見つかり、「本件の原因について米国政府から報告があるまでの間、すべての米国産牛肉の輸入手続を停止する」そうだ。

しかし、映像を見る限り「混入」というより「除去してない」という印象だ。事実、「検査官ですら除去の必要性を認識していなかったという事なので、全くもってお粗末としか言い様が無い。「わずか一月でこのザマってどういう事よ?」と思ったのだが、[External]読売新聞[External]記事を読んで納得。「特定危険部位を除去する」という対応はあくまでも日本向け輸出品のみの措置らしい。

って事は、裏返すと国内向けは特定危険部位をそのままにした状態で流通ルートに乗せているという事であり、悪戯に自国民を危険に晒しているという事になりはしないだろうか?こわっ!!

ここまで原材料の調達に奔走して「来月11日より部分再開」とした打ち出した矢先だった[External]吉野屋は言うまでもなく、なしくずし的に輸入再開を決めた政府自民党も冷水を浴びせらた形でメンツ丸つぶれだ。

自分を含めて吉牛復活を期待していた消費者のガッカリは何処にぶつければいいのか?

【参照】
●YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/
米産牛肉、輸入再開を正式決定…年内にも店頭に 2005年12月12日
牛丼再開「1月にも」「今は使わぬ」…割れる対応 2005年12月12日
米国産牛肉、再び輸入禁止…危険部位が混入 2006年1月20日
米検査官、日本向け基準認識せず…農務長官が謝罪 2006年1月21日
吉野家の牛丼再開「お預け」…米牛肉輸入禁止で延期 2006年1月21日
輸入された米国産牛肉、農水省が写真公開 2006年1月21日
●日本経済新聞 http://www.nikkei.co.jp/
米産牛肉、輸入再開後第1弾が成田空港に到着 2005年12月16日
吉野家の牛丼、2年ぶり復活・まず来月11―13日 2006年1月18日
吉野家、牛丼再開の延期不可避に 2006年1月21日
●農林水産省 http://www.maff.go.jp/
米国から到着したせき柱を含む子牛肉の確認について 2006年1月20日