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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵]

高千穂鉄道、復旧断念 / 2005-12-20 (火)

台風14号による五ヶ瀬川の増水で鉄橋二本が流出する被害に遭った[External]高千穂鉄道。取締役会において第3セクターである[External]高千穂鉄道株式会社として復旧断念が決った模様。

第一五ケ瀬川橋りょう跡
10/9 北方町川水流にて

元より過疎化やモータリゼーションの普及によって経営状況が厳しく、廃線を含めて検討を行おうとしていた状況であっただけにこの結論は出るべくして出た結果であるのは今さら言うまでも無いが、やっぱりただただ残念だ。

古くからの鉄道ファンの一人としては存続を願う気持ちを捨てたわけではないけれども、どっちに転んでも地元には大きな負担を強いる事になるわけで、鉄道を過去一度しか利用していない観光客風情がノスタルジーから「存続」を口にするのは軽率で無責任にあたると思い、ここは地元の決断を尊重したい。

…と思っていたのだが、自らのブログ[External]「がんばれ! 高千穂鉄道!と沿線の町!」

延岡の取締役会で、TRの「経営断念」が決まった。
経営断念であって、廃線ではない

民営化によって将来へ繋ぐ、という意味に受け止めた。
ほのかな光が見えてきた。
と書いた赤星たみこ氏はあくまでも前向き。まさに頭が下がる思いで拝読した。

各地で苦戦し岐路に立たされている第三セクター鉄道に希望を与えるような、これまでにない形態での21世紀の地域鉄道として蘇る…な~んてのは夢物語に過ぎないのかもしれないが、なんせ天照大神の棲むという「神話の故郷」だけにちょっぴり期待してもいいのではないかと思う。

「諦める」のは、いつでもできる。

【参照】
●高千穂鉄道 http://www.t-railway.co.jp/
●がんばれ! 高千穂鉄道!と沿線の町! http://hinokage-ouen.fruitblog.net/
●日刊スポーツ http://www.nikkansports.com/
宮崎の高千穂鉄道、会社存続を断念 2005年12月20日
●MSN毎日インタラクティブ http://www.mainichi-msn.co.jp/
廃線:宮崎の三セク「高千穂鉄道」33年の歴史に幕 2005年12月20日
●宮崎日日新聞社 http://www.the-miyanichi.co.jp/
┗特集:台風14号被害 http://www.the-miyanichi.co.jp/special/typhoon/