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Last-modified: 2024-04-10 (水)


[一語一絵/ツーリング/2005]

阿蘇Explorer - 迷うが勝ち - / 2005-08-16 (火)

6連休の初日は目覚ましよりも早く6時半に起床。窓の外に広がっている一縷の不安も無い青空は、裏を返すと今日も容赦無く暑くなるという事だ。

予定通り7時半前にスタートし、R3へコースイン。時折雲に遮られるせいか、意外と涼しい。筑紫野市に入ったところで雨の形跡を発見。夜半の雷はこのあたりに雨を降らせていたようだ。おかげで久留米まで実測30℃弱の概ね快適な温度域をキープ。幸先良し。

その後も順調に南下して、9時道の駅「鹿北」Otaruさんと合流。今日は阿蘇西側の新ルート探索というテーマで、その名も「阿蘇Explorer」。「どこかで聞いたような…」てな事は気付いても言わないのが大人だ。(笑)

展望良し
菊池人吉林道にて

まずは山鹿市岩野から県道13号線を経て八方ヶ岳西林道へ。林道は30km全線舗装済だが、法面から崩落した小石や雨で流れた砂があちこちに残っている。乱暴に言うと奥日田スーパー林道をさらにマイナーにした雰囲気。

個人的には悪くない印象だったのだが、半分ほど行ったところで全面通行止の看板に阻まれる。ま、元来が林道だけに道が荒れてて走り難いのは当たり前なのだが、展望がほとんど楽しめないのはツーリングルートとしては致命的だ。最初から思いっきり道を間違えた事と言い、やはり縁が無いところはこんなもんかもしれない。

気を取り直して県道18号線にスイッチ。小さなピークを越え菊鹿を経て菊池へと抜ける快走2車線路。涼やかな川沿いである事も手伝ってこの時期でもなかなかイイ感じ。いきなりの爽快ルート発見に気を良くして菊池へ。

菊池の市街地も結構走り辛いのだが、ここでもウマい抜け道を発見してR387にスイッチ。いきなり、勘が冴えてます。

お次ぎはOtaruさんが掴んだ菊池からミルクロードに抜ける新しいルート菊池人吉林道の入口を案内してもらう。

萩岳展望台
大分県竹田市萩岳展望台にて

ほ~、こんなところから接続するとは。知ってないと絶対に入らない分岐だ。というくらい怪しさ大爆発だが、道路そのものは大規模林道なりの快走2車線。一部には展望の拡がる稜線区間もあり、なかなかポイントが高い期待の新ルートだ。

12時頃に産山村山水亭へ。席にはすぐ付けたものの、まだお盆休みの余波で混雑しきり。「30分程待って下さい」と言われるが、午前中のルートを地図で復習するにはそれくらいの時間があった方が都合が良いくらいだ。

『とんかつ定食卵とじ風』に舌鼓を打った後、久々に萩岳展望台へ。湿気かからか多少靄ってはいるものの今日も絶景。地元でも知る人ぞ知ると言われる名うてのマイナースポットに、自分達の他に人が来ているというのは初めてかも。さすがお盆休み。

R57を経て大野川上流広域農道へ。竹田側端点から入るのは久々で完全に勘所を忘れていたコーナーもあって多少ギクシャクしたものの、概ね気持ち良く走って久住高原[External]どこでもかふぇTONCHANでコーヒーブレイク。

阿蘇と積乱雲
城山展望所にて

16時頃Otaruさんを見送ったあと、気まぐれにくじゅう阿蘇界隈をぶらぶら徘徊。

そのうち、高森方向と大津方向に雷雲を確認。

取り敢えず足止めをくらう前に南側に周っておきたかったので、阿蘇登山道坊中線を駆け登り、一気に吉田線を下って南阿蘇村白水へ移動。白水付近は意外と空も明るく雨が降ってきそうな気配は無く、ひと安心。

R325沿いに今年新しくオープンした味彩へ。場所的には「STRONG BOSS SALOON」の近くと言えばわかりやすいかな。まぁ何も無いところなので、普通に走っていればすぐにわかるはずだ。

いろいろある定食メニューからさくら飯定食1,100円を所望。「さくら肉」というのはいわゆる馬肉の事であり、「さくら飯」とは甘辛く煮込んだ肉を飯に乗っけた代物。ぶっちゃけ「牛丼の馬肉版」という事だ。残念ながら肝心の「さくら肉」が硬過ぎで、なおかつ汁も多過ぎでベチャベチャなのも個人的には×。

多分に好き嫌いの範疇ではあるものの主賓はイマイチな印象だが、だんご汁やら煮物やらの小鉢は悪くない。ボリューム的にもそれなりにありまずまず良心的。地元民と思われる客を中心に結構繁盛しているし、今度はラーメンに代表される他のメニューを試してみたい。

阿蘇の味 味彩 TEL:0967-62-8450 熊本県阿蘇郡南阿蘇村一関1960-3

食後は高森町月廻り温泉で温泉タイム500円。露天風呂に浸かりながらまったり星空を見上げる。

露天風呂の楽しみも数あれど、流れ星を探しながらと言うシチュエーションはYANO的至上の贅沢だ。根子岳から吹き下ろす風もまた涼やか。火照った体をナチュラルな風で冷ましながら、1時間半ほど優雅な時間を堪能。

高森町内の某所に寝床を設置。23時の気温は20℃ちょっと。Tシャツに風を直接受けると肌寒いほどで、夜でも蒸暑い福岡とは別世界だ。いやいや、夏休みはこうでなくっちゃ。

趣旨どおり収穫の多かった366kmのツーリングだった。