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Last-modified: 2024-04-08 (月)


[一語一絵/ツーリング/2004]

宗谷ステージ・本編 / 2004-08-05 (木)

昨夜寝つくまでは久々の満天の星空で、あまたの流れ星はもとより天の川まで見えていたのに、夜半から断続的にフライシートをポツポツと叩く雨音とガサガサと揺らす音が断続的にし始めた。結局夜が明けても降っては止みの繰り返しは収まらず、朝9時頃までテントでゴロゴロ。

このまま今日は停滞しようかとも思ったが、宗谷方面はまだマシなハズだと希望的観測を抱いて、小康状態になった10時過ぎにスタート。小雨そぼ降るウエットコンディションのR40を30分ほど北上すると、案の定ドライコンディションに。予定通り雄信内からは道道855号線で日本海側へと打って出る。

利尻富士とCB
豊富町道道106号線にて

正午に天塩へ。セイコーマートでおにぎりを買い込んだら準備OK。オーバーパンツとブーツカバーを脱ぎ捨てて、いざ道北の真骨頂道道106号線オロロンラインへ。いつしか、雲は高く青空も見えはじめていた。ぼんやりと利尻富士も観え始めると気分は最高潮。空と海とサロベツ原野が三位一体となった雄大な風景は北海道ならではで、これだけでもはるばる九州から2000km以上の距離を越えて来た甲斐があったと思える比類無き感涙シーンだ。気温も25℃前後で推移して実に快適。今年北海道に来て初めて北海道らしい爽快な気分を味わったと言えよう。

一気に走り去ってしまうのが勿体無い風景に後ろ髪を引かれつつも、スタートが遅れた為に駆足で通過。14時稚内市街地へ入り、最北端のホクレンで給油。残念ながら一昨年見つけた美人はいなかったが、最北端のフラッグをゲットし、宗谷岬へ向かう。

宗谷岬自体は大した事無いのだが、左手には空と繋がった深い碧さを湛える穏やかな宗谷湾、ミラー越しに利尻富士の見送りを受けながら最北端へと向かうファイナルアプローチのR238はなかなか侮れないルートだ。

でもって宗谷の集落を抜けると道道889号線にスイッチして宗谷丘陵へ。どことなく物悲しい最果ての雰囲気とは無縁な明るい牧草地が目を奪う。今日は4度目にして初めて樺太までくっきりと観えた。今までガッカリ観光地の最北端と称していたのだが、これまでの非礼を土下座してでもお詫びしたい心境だ。

最北端宗谷岬の気温は24℃。ここでこんな数字にお目にかかるとは夢にも思わなかったが、やっぱり他のところに比べると快適だ。今年は暑さを避けてかライダーも例年に無く多いような気がする。宗谷岬サイコー。

そのままオホーツク海に沿ってR238を南下。浜頓別からは雲行きが怪しくなったのでオーバーパンツとブーツカバーを再び装着。R275にスイッチして中頓別町をパスし、16時半道の駅「ピンネシリ」隣のドライブイン「マウントピンネ」に到着。

味噌ラーメン700円を所望したが、これもすり鉢サイズのボリュームで腹ぺこライダーも大満足。味もなかなかで、札幌ラーメンはいまひとつのYANOさんでも合格点の逸品だ。

ちなみに麺1.5倍のチャリダー麺700円のボリュームには絶句した。が、更に麺3倍の大盛りもあり、去年完食したのは一人だけだそうだ。

刻一刻と明るさを失うR275を快速モードで駆け下り、殆ど濡れる事なく18時半にキャンプ場到着。今日は渡道して一番のブラボーツーリングだった。(^^)v

天塩川温泉リバーサイドパークキャンプ場 料金:無料 北海道音威子府村