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Last-modified: 2024-03-20 (水)


[一語一絵/ツーリング/2004]

低調 / 2004-08-01 (日)

薬と、温泉と、畳の上でぐっすり眠った効果で体調は無事復活。多量にかいた寝汗も朝風呂ですっきり流して8時にスタート。原生樹林を切り開いて造られたR273。道内でも知床に次ぐヒグマの住処としても知られるところで、快速を飛ばしながらも沿道をキョロキョロするが幸か不幸か今回も縁が無かった。

標高差500m以上を駆け登って8時半に道内最高地点の三国峠へ。さすがに標高1100mを越えるだけにそれなりに涼しかろうと思ってきたのだが、バイクのハンドルに張りつけた温度計は25℃。樹海を渡って吹く風は幾分心地好いものの、湿気を含んだ空気の重さは北海道にももはや逃げ場所のない事を物語っているようだった。まぁおかげで朝からイチゴソフトをおいしく食べられたのだが…

日曜日ということもあってパーキングで一息入れる旅人よりも峠を一気にパスする地元ライダーの方が多い。そんな一団が過ぎ去って暫くしてからリスタート。と、三国トンネルを抜けて少し下ったところで、先ほどの地元ライダー達が不自然に佇んでいた。短いストレートから左にターンするキツイコーナーに黒々と光る外側対向車線の外側まで続く形跡が、バイクが転倒コースアウトした事を物語る。ただ一瞬でそれとわかるガソリンの匂いが立ち込めているものの、壊れたバイクも横たわるライダーも見えない。もしかして谷に落ちたのかもしれない。

現場に仲間が何人も居たので立ち止まらずそのまま通過したところ、20分後の層雲峡付近で現場へと向かう救急車とすれ違った。つまり救急車が着くのは119番の連絡から40分以上後で、病院まではまたそれ以上かかる場所だという事だ。改めて事故の恐さを突きつけられてテンション急降下。何しろ層雲峡は一昨年の秋にはレギュレーターでトラブった場所。トラウマではないが、雲行きが不安な事もあり先を急いで一気にR39を下る。

10時当麻道の駅「とうま」に到着。天気予報を確認するとどうも芳しくない様子だし、もろもろを考えると一日休養日を入れたかった事もあって今夜は江別のベースキャンプを確保。

というわけでお昼は幌加内の蕎麦にターゲットをロックオン。R40を北上するものの和寒小雨に見舞われる。おあつらえ向きに建設会社の駐車場が空いてたので飛び込んで雨宿りに成功。雨脚がだいぶ弱く進行方向の空が明るくなった事を確認してリスタートしたところ、程なくそれまで以上の雨に見舞われてすぐにホクレンショップの軒先で大休止。ちくしょう、空模様を読み誤った失態だ。

満開の蕎麦畑を望む
幌加内町にて

結局1時間ほどロスしたあと、道道48号線へ。道の両側に蕎麦畑が展開する風景というのもまた北海道・幌加内ならでは。ちょうど7〜8月にかけての今の時期は蕎麦の花が満開だ。

正午幌加内市街地に到着。一昨年の冬に定休日で喰い逃した店はどこだったかなぁ?と思い出せなかったが、行ってみたらあっさりお店に到着。確かここだった。八右ヱ門大もり750円を所望。繋ぎが2割の二八蕎麦だそうだが、この時期にしては風味も豊かでウマい。ツユも相性ばっちりで言う事なし。バスセンターにあるほろほろ亭と甲乙付けがたい逸品だ。今度は繋ぎを使わない田舎蕎麦を食べてみようかな。

ちなみに9月の4〜5日は幌加内町役場付近で「新そば祭り」が開催される模様。

食後は雨竜川に沿ってR275を南下。ヒマワリ畑で有名な北竜町にも行こうかと思ったのだが、日曜で混んでるだろうし、雲行きも微妙にいやーんな感じだったので逃げて、14時滝川へ。

道の駅「たきかわ」りんごソフト250円。濃厚なミルクとさっぱりしたりんごの甘酸っぱさが見事にマッチ。りんごソフトはあちこちにあれど、ベストオブりんごソフトと言えよう。こりゃウマい。

さぁ降って来る前に…とリスタート。R12が誇る?日本最長の直線区間29.2kmをまったりと南下して行ったものの、僅か15分ほどで雨に見舞われ砂川で雨宿り。今回はほとんど濡れる事なくいい場所を見つけてラッキー。あとは江別まで行くだけで急ぐ用も無いので、1時間ほどまったり休憩。

ほぼ雨も上がり、路面の水溜まりもほとんど無くなったところでリスタート。水跳ねをせぬよう、浴びぬよう、注意深くコース取りしつつR12を南下。ほどなくドライコンディションに変って16時半江別の友人宅に無事到着。ほっと一息。