事あるたびに「対応が悪い」「改修が遅い」と非難され、またパッチを出したら出したで叩かれるマイクロソフト。最近では半ば宿命のような雰囲気もあり、対応に尽力している関係エンジニア各位のご苦労を察すると頭が下がる思いだ。
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4/16 久木野村にて |
まぁ確かに企業や学校などの多くのユーザーを抱えて右往左往している管理者も少なくないと思うが、Windowsクライアントのパッチ更新を集中管理するMicrosoft Software Update Services (SUS)と言うツールを使ってみてはいかがだろうか。
このツールを使えばクライアント側で操作する事なく修正プログラムを適用し、クライアント個々の適用状況まで管理する事ができる。無知なユーザーに管理者権限でログインさせてあ〜だこ〜だとフォローに振り回されなくて済むので、これだけでも助かる人は多いのでは無いだろうか。
最終的には、取り敢えず数人のパワーユーザーにパッチを先行適用して2,3日動作確認した後、翌日の昼休みに全クライアントへパッチ適用する、というストーリーが実現できると理想的だ。
SUSそのものは無償で利用できるが、Active Directoryの環境を不可欠とする事から必然的にWindows 2000 ServerまたはWindows Server 2003が必要だ。Active Directoryから導入しなければならない場合はちょっと敷居が高いかもしれないが、苦労に報いるだけのメリットはあると思う。
またクライアントはWindows 2000とWindows XP(Homeも)がサポートされるものの、9x,Me,NTはサポートされない。正直言ってもはや9x,Me,NTは修正プログラムのリリースも期待できないので、捨ててしまうべきだろう。
【参照】
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┣MSの月例アップデート、Outlook Expressの脆弱性などに対応 2004年4月14日
┣マイクロソフト、4月の月例パッチをリリース――今月は盛りだくさん 2004年4月14日
┣DoS攻撃より手強い?――Windows Updateサイトにアクセス殺到、一部で更新に支障 2004年4月15日
┣No patch, No Computing――MSの月例アップデートを考える 2004年4月16日
┗ユーザーの怒りを買ったMicrosoftの最新パッチ 2004年4月19日
●マイクロソフト http://www.microsoft.com/japan/
┗Microsoft Software Update Services (SUS) http://www.microsoft.com/japan/windowsserversystem/sus/
●@IT http://www.atmarkit.co.jp/
┗Microsoft Software Update Servicesの実力を探る http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/sus1/sus1_01.html 2002年7月9日
●MONYO-COM http://www.monyo.com/
┗SUS の構築の実際 http://www.monyo.com/technical/windows/SUS10/