11/19 竈門神社にて |
COMDEX Fall 2002が始まり、CPUベンダー各社から来年の話が具体的に発表されるようになった。ここで面白いのがIntel、AMD、Transmetaが選んだ3社3様の戦略だ。
- Intel
- Hyper-Threadingの実装
FSBのクロックを533→800MHzに - AMD
- コンピューティング能力を32→64bitに
- Transmeta
- 内部アーキテクチャを128→256bitに
乱暴に言うとPentium 4で数字に表れる駆動クロックを前面に出して売り込んできたIntelが実効パフォーマンスを、逆に実効パフォーマンスをアピールしてきたAMDがAthlon 64という数字を前面に出し、いわば武器を交換して勝負を挑む事になりなかなか面白くなりそうな気配だ。となると次の注目はAthlon 64の動作クロックがどのくらいで出てくるかということ。いくら64bitの冠をかぶったところで動作クロックが2GHz程度じゃ3GHzを越えたPentium 4の後塵を拝するのは間違い無いだろう。
しかしPentium 4のHyper-Threadingに対応したOSはWindows XPしか無いし、Athlon 64に至っては64bitモードにネイティブ対応したOSはLinuxしかないというウィークポイントがあるので、Windows 2000などの既存環境でどれだけのパフォーマンスを発揮するかと言うのが一つのカギになりそうな気がする。またどちらもマザーボードの変更が必要不可欠なので来年中のアップグレードパスとしてはちょっと敷居が高いだろうなぁ…。
一方、Crusoeで話題を呼んだTransmetaも内部アーキテクチャを128→256bitに引き上げた事により命令の実行効率が倍になるわけで、来春デビュー予定のIntel Baniasに対抗できる武器になると思われる。こちらもノートPCにとって楽しみな展開だ。
参照
●PC Watch
-AMD、「ClawHammer」を「Athlon 64」と命名
-帰ってきたTransmeta〜256bitのコードネーム“ASTRO”ことTM8000を公開
-Intel、来年第2四半期にFSB 800MHzのHT対応版Pentium 4を投入