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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/ツーリング/2002]

ツールドにっぽん最終章 / 2002-10-23 (水)

21日は雨の中を8時過ぎにスタート。阪神高速を使ったもののウエットコンディションではペースを落とさざるをえず和歌山港到着は9時50分。待合室で悪戯に時を費やし11時20分南海フェリー徳島へ。

待望のドライコンディションに気分良くR11から県道10号線に繋いで高松市まで1時間半。15時に待望のあたりやに着いたが、店頭には「売り切れの為、本日は閉店しました」という立て札が!!。「やはり間に合わなかったか…」と肩を落して再びR11を西へ。さぬき麺業小山店ざるうどん370円に舌鼓を打つ。国道沿いの一般店と侮る事なかれ、期待を裏切らない正統派さぬきうどんに満足。余勢で国分寺ジャンボうどん豊も攻略した後は、さぬき市長尾町亀鶴公園に移動。屋根付きの広い休憩所にテントを設営し不意の雨にも万全の構え。吹く風の冷たさに秋の深まりを感じる雨上がりの夜は、また凛とした満月が魅惑的だった。

高松市街地を見下ろす
10/22 高松市峰山公園にて

翌22日はまず近くの入谷製麺所ざるうどんを所望。ここはダシの効いたツユもまた絶品で、珠玉の麺との絶妙なコンビネーションが全身を快感に包み込むのである。朝早くから至福のひとときを堪能しR11へ。高松市中心部の高松ぽかぽか温泉で温泉休憩。泉質や雰囲気は大した事無い単なる銭湯だが、朝8時から深夜2時までやってるなんてありがたい事だ。その後さらに峰山公園で時間を潰して、11時過ぎに待望のあたりやでリベンジを果たす。腰の強さとゲソ天のウマさはさすが宮武の血統だ。そのままR11坂出に流れて最後は彦江製麺所へ。前回よりちょっとダシが弱いかな?と感じたが、麺は相変らずのウマさ。店数は少なくとも選び抜いた珠玉の逸品ばかりで充実したさぬきうどんステージであった。

再びR11を西へとひた走り、来島海峡大橋を見上げる愛媛県波方町大角公園にテントを設営。こんなとこにもライダーの先客が…と思ったら、帯広大正カニの家で一緒になった人だった。こんなに離れた四国の穴場キャンプ場で再会するなんて偶然にも程があるっちゅうねん。思わぬところでご褒美を貰ったような、そんな楽しい最終夜となった。

最終日、9時20分中四国フェリー広島県竹原市に渡ってそのまま広島市へ。矢野なかちゃんで広島名物のお好み焼きを堪能した後、R2を西へと急ぐ。山口県に入ると次第に雲行きが怪しく空は暗くなってきて、快調に流れるR2を心なしかペースアップ。下関市小月に入ると、小雨が降り始めたと同時に1ヶ月ぶりに九州が姿を現した。少しずつそして確実に近づいてくるシルエットに万感迫り、フィナーレは空からのアプローチを選択し17時半関門橋で故郷北九州の街並みを見下ろして九州に上陸。小雨の中、家路へと急ぐクルマが連なるR199を注意深く抜けて戸畑の実家に到着。

しばしの休息の後、20時半に実家をリスタート。しかし時折シールドを濡らす小雨は断続的に強さを増して岡垣PAでレインスタイルに変身。最後の最後で雨に祟られる事がよくあるパターンなら、レインスタイルを整えると止んでしまうのもまたよくあるパターン。ドライコンディションのR3を速い流れに乗って22時福岡の自宅に無事帰着。メインスイッチを反時計方向に廻し、36日間6811kmの旅は静かに幕を閉じた。

参照
南海フェリー
さぬき麺業
ぽかぽか温泉