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Last-modified: 2024-04-10 (水)


[一語一絵]

Strike has begun / 2001-10-08 (月)

ついにアメリカの報復攻撃が始まってしまった。背景にあるアメリカ国内世論を考えると何らかの軍事的アクションをせざるを得なかったという政治判断は、現実的に止むを得ないと思う。日本の政治判断は論外だが。

しかし非武装のアフガン市民に対する犠牲者が出てしまうようだとそれこそイスラム文化圏に対する宣戦布告ととられ、アフガン周辺国のみならずエジプトやインドネシアなどで反米感情を煽ってしまう危険性がある。でもブッシュ大統領自ら報復攻撃に向けてのステートメントで不用意にも「十字軍」と言ってしまったようだし、そういう意味では既にタリバンの術中にハマっているような気がしないでもない。

また最近の報道番組は犠牲者や被害の実態よりも戦術的な解析や予想に傾倒する傾向が高く、ウォーゲーム的な感覚に陥りやすいのも気になる。ジャーナリズムの本質はどこにいったのだろうか?

何はともあれ、まずは双方の犠牲者が一人でも少なくて済むように祈るだけである。無益な殺生はいかん。