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Last-modified: 2024-03-20 (水)


[一語一絵]

小さな手 / 2001-10-02 (火)

日曜日にTV朝日系で放映された『黒柳徹子のアフガニスタン報告』を観た。確かにテロの犠牲となった人々や遺族への何かしらの援助は必要だろう。でも景気下降気味とは言えアメリカは富める国だし、遺族の将来に不安はあれど明日食べるものに苦労しているワケでは無いだろう。

一方、アフガニスタンには国内だけでも避難民が50万人以上存在し、しかもその半数以上が国境越えするだけの体力が無い子供たちが占めるらしい。さらにキャンプ生活とは言うもののテントはおろか着るものも食べるものも不自由する状態で、氷点下25℃を下回る厳しい寒波に襲われた咋冬は女性・子供中心に各キャンプで何百人単位の人が命を落としたと言う。罪も無い子供たちが世の中の楽しい事面白い事を何も知らないまま幼くしてこの世を去るのである。これを悲劇と言わずして何が悲劇だろうか。

マジック・ジョンソンが年俸1年分をテロの犠牲者に贈るというのはそれはそれで結構な話しだが、アメリカだけが悲劇の主人公では無いだろう。その数%でもアフガニスタンの子供たちの為に使ってあげる事はできないのか?元を正せば米ソ両大国の不毛な争いが招いた難民ではないか?

そういう気持ちから救いの手と言うにはあまりに小さな手ではあるが、国連児童基金(日本ユニセフ協会)に対して些少ではあるが募金を行った。今は銀行や郵便局まで行かぬともクレジットカードを使って[External]Webサイトから手軽に募金する事もできる。募金はともかく、ぜひアクセスして世界にはまだ救いの手を求めている子供たちが大勢いる事を知ってほしい。子供たちにきちんとした教育を受けさせる事が、テロの火種を消してゆく一番の確実な道なのかもしれないのだから。