去る5月8日にKODAKから「コダクローム25フィルムの販売を終了」という実に残念なニュースリリースが発表された。
ISO感度25と言う低感度から露出を合わせるのが難しい半面、ピタリと決まると素晴らしい描写表現力を見せる知る人ぞ知るプロ用のリバーサルフィルムでる。またサイモン&ガーファンクルで有名なポール・サイモンにより「僕のコダクローム」という歌にまでなったフィルムというのは他に類を見ない。そんな、貧乏高校生には手にするのも恐れ多い高貴な存在(冷静に考えるとべらぼうに高かった訳ではないが、プロ用と言うだけでビビる純情少年であった)であったコダクロームも、技術発展を背景とする時代の波に追われる事となった。
とはいえ、64と200は引き続き販売されるので、コダクロームの名称自体はまだまだ現役続行である。