2002/04/21 おがさわら丸にて |
海の新幹線と呼ばれる超高速船、テクノスーパーライナー(TSL)。昨年8月から三井造船㈱玉野事業所で建造が始まり、11月から小笠原航路への就航が決っていたのだが、ここにきて白紙に戻ってしまった模様。
個人的には嬉しいニュースであり、いまののんびりした船旅が守られる形になってひと安心だ。
元々年間8億円の赤字だった試算が昨年来の石油高騰のあおりを浮けて20億円にまで悪化。あまりの額に赤字充当の支援を予定していた東京都も断念せざるを得なくなってしまった形だそうだ。いくら燃費が悪いと言っても、定員740名の船で1往復の燃料費が約2000万円って尋常じゃないし。
これで約115億円の巨費を投じた世界最大のハイテク船が宙に浮いた。浮いたからと言っても飛行艇じゃないので役に立たんちゅうねん。せっかくの大金を掛けるならUS-1A改にしとけば良かったのになぁ。
【参照】
●小笠原新聞 http://www.ogpress.com/
┣東京~父島高速船計画が暗礁に「大赤字」と運航会社(小笠原海運) 2005年6月11日
┣超高速船(TSL)、都が小笠原航路断念へ---財政支援しない方針 2005年9月9日
┗就航前に座礁?小笠原「115億円----夢の超高速船」 2005年9月21日