南恩納トロピカルユースホステルを7時15分にスタート。名護の「A&W」で朝食を済ませた後は沖縄最北端の辺戸岬へ向かって北上。 晴れ時々曇りの予報とは裏腹にスッキリしないどんよりとした天気。南西諸島にしろ小笠原にしろ南の島の天気予報はなかなか当らない。本土と違って偏西風による遷移が少ないし、海に囲まれて周囲の観測網が脆弱な上に海流による影響もあり、まだまだ分からない事が多いのだそうだ。 トロピカルな沖縄の海と言えども曇り空では日本海のシックな風景にしか見えず、休憩もそこそこにどんどん走る。沖縄は渋滞が激しいと聞いていたがさすがに名護から北ではクルマは少ない。などと油断していると、おじぃおばぁの運転する走るシケインが出現するので要注意。文字通り「妖怪とうせんぼジジイ」だ。まぁこの辺りならばせいぜい近くの畑までで遠くまでドライブするワケではないので大人しく後を付いて行くのだが、那覇周辺とか南部の方で出会うとえらい事になる。 う〜ん、長寿社会も考えものかも? |
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辺戸岬の直前で追い付いた黄色いバス。なんだろう?とか思ってよ〜く見たらアメリカンスクールのスクールバスだった。いわゆる遠足だねぇ。 ちなみにナンバーは米軍用のものが付いていたので学校は米軍基地内にあるのだろう。辺戸岬に着いたら高校生か!?と思うようなヤンキー兄ちゃん姉ちゃんが降りてきたが、生意気にも英語をしゃべってやがるし....。 さて沖縄最北端の辺戸岬から北を向くと約25km離れた与論島がうっすらと見えるのだが、向こうは鹿児島県。戦後の占領時代にはここで祖国復帰を願ってかがり火を焚いたそうだ。こうして当時アメリカだった場所からアメリカ人の高校生と並んで日本を観ているのだなぁ… でもよく考えたら与論島はまだ行った事無いし、なんか複雑な心境だ。 ちなみに風景的には辺戸岬より茅打ちバンタの方が見晴らしが良い。 |
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参照
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元々は時計回りに東海岸を下ろうと思っていたのだが、雲行きが怪し過ぎるのでR58を戻る。と、おあつらえ向きに青空が広がってゴキゲンフィールも急上昇。 クルマとかたまって走ってたら後方から救急車が接近。なかなか先行車が速度を下げる気配を見せないので先に路肩に寄せて停まると、後ろのクルマがひょいと追い越して行った…。そして徐行すらせずに40km/hくらいに落しただけで先に行かせた。う〜ん、確かに対向車は来てないので追い越せるとは言えそれはあんまりでは!? 恐るべし沖縄。 名護でも前を走っていたクルマを運転してた女性がタバコの空き袋やら吸い殻やら窓からポンポン捨ててたし、船員が吸い殻を海に捨ててたのも何度も見たなぁ....。見慣れてしまってありがたみをつい忘れてしまうのだろうが、せっかくの美しい故郷は大事にして欲しいと切に願う。 |
正午前に名護の市役所近くの「宮里そば」へ。昼前だと言うのに駐車場はほぼいっぱいで噂通りの人気に期待できそう。まずは機械で食券を買う。なんと「そば10人前」とかいうボタンもあってビックリ。持帰り用だろうか? ソーキそば、三枚肉そば共に\500だったが、ソーキは味が濃いので三枚肉そばをチョイス。ちなみに沖縄では赤身と脂肪が層を重ねているところから、豚のバラ肉を三枚肉と呼ぶようになったらしい。 濃いめのコクのあるスープだがトンコツと鰹の絶妙なバランスが○。とろける中にも歯応えがある三枚肉も絶品。珍しい結びコンブもまた柔らかく煮込んでありウマい。イチオシ。でも予想以上にお腹いっぱい。小そば\300でも良かったかも....。 宮里そば 三枚肉そば\500 |
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海洋博記念公園へ行く前に本部町の「きしもと食堂」へ。 古来より伝統の灰汁(アク)を使った手打ち麺という事で有名なお店で、狭い店内の壁には所狭しと色紙が張りつけてある。おばちゃんもどことなく「喰わしてやろうか」というちょっと押しつけがましい臭い雰囲気を感じた。 「そば大\600」と「そば小\450」しかないメニューから小をチョイス。それでも博多ラーメン一杯分くらいの食べ応えがある。 客はひっきりなしに出入りするがやはり観光客ばかり。それなりにウマいのだが、スープとのバランスがもうちょっとのような。三枚肉もパサパサ系で硬かったし、好感度イマイチかなぁ。 きしもと食堂 そば小\450 |
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海洋博記念公園で軽く散策した後はヤンバルの森の中を抜けて三度名護へ。 と思ったら「山原そば」発見。ここもネットで評判の高かった沖縄そば屋だ。見つけてしまったからには食べなくては!!。三枚肉そば小\400は「宮里そば」を少しあっさりさせた感じ。三枚肉は柔らかい中に脂身にもしっかりした歯応えを残してありこれもまたウマかった。 山原そば 三枚肉そば小\400 でもさすがにいっぱいいっぱい。もう喰えません。 |
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参照
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瀬底大橋で本部半島と結ばれる瀬底島。 島の西側に広がる瀬底ビーチの美しさは本島でもトップクラスの評判だが、瀬底大橋から見下ろす小さなビーチもまたなかなかどうして実に魅力的な美しい色を輝かせていた。 「いつまでも観ていたい」という名前を付けるとすればこんな色かな。 |
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2000年7月に開催された九州・沖縄サミット首脳会合の為、名護市ブセナ岬に作られた万国津梁館。 いったいどんな器が作られたのだろうか?という興味だけで観に行ったのだが、意外なほど簡素な造りにちょっと驚く。 簡素にも関わらずしっかり気品が感じられる白い壁と屋根の琉球赤瓦が、蒼い海と空に映えて実にお見事。トロピカルなオーシャンビューを借景にした小さな庭もリゾート感満点で、お役所の建築物としてはかなりステキな景色だった。 |
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このブセナ岬一帯はザ・ブセナ・テラスが保有するビーチリゾートとなっていて、万国津梁館の周囲にはコテージも並んでいる。ちなみに一番安いデラックススイートで\90,000。1週間分の旅費総額を注ぎ込んでも全然足りん。(笑) 万国津梁館は沖縄県が所有する公共施設なので誰でも見学・利用する事ができる。こちらは見学は無料、平日8時間の会議室占有だと\120,200也。福岡ドーム貸切2時間20万円と比べると微妙…。 取り敢えずクリントンやヒラリーも用を足したであろうトイレを利用するだけでも一興かと。 |
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ブセナ岬からほど近い伊武部(いんぶ)ビーチ。ここの海もまた鮮やかな色で見る者を虜にする。 グラスボートによる海中探索もできるようで観光バスのコースにも組み入れられており、それなりに騒がしいところだが、しばらく待っていれば団体客は潮が引くように居なくなり静けさに包まれた。
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沖縄リゾートの代表選手万座ビーチ。そんなミーハーな…と思いつつも、取り敢えず行ってみた。 さすがにこの時期ではパラセールに興ずる人がいるくらいで、浜辺は閑散とした雰囲気。日が傾いてきた時間帯という事もあって意外と叙情的だし。 打ち寄せる波の白さもスゴいキレイ。
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